diff --git a/Content/posts/117-20240909.md b/Content/posts/117-20240909.md new file mode 100644 index 0000000..9b5d690 --- /dev/null +++ b/Content/posts/117-20240909.md @@ -0,0 +1,106 @@ +--- +date: 2024-09-09 09:00 +description: SwiftNIO 2.71.0, 2.72.0 リリース、Swift Crypto 3.7.0 リリース、Realm v10.53.1 リリース、SwiftFormat 0.54.4 リリース +tags: swift-nio, swift-crypto, realm, swift-format +--- + +# 117 2024-09-09 + +## OSS のリリース情報 + +iOS アプリ開発でよく使われている OSS のリリース情報です。 + +### Apple + +#### 2.71.0, 2.72.0 - SwiftNIO + +[https://github.com/apple/swift-nio/releases/tag/2.71.0](https://github.com/apple/swift-nio/releases/tag/2.71.0) +[https://github.com/apple/swift-nio/releases/tag/2.72.0](https://github.com/apple/swift-nio/releases/tag/2.72.0) + +##### 改善点 + +- NIOConcurrencyHelpers で厳格な並行性と Sendable を採用 +- \_NIODataStructures で厳格な並行性を採用 +- NIOTooManyBytesError のドキュメントとコンテキスト情報を提供 +- \_NIOBase64 で厳格な並行性を採用 +- ByteBuffer の hexdump メソッドに .compact 形式を追加 + +##### 修正点 + +- リソースからシンボリックリンクを削除 +- グローバル並行性フックの統合テストを修正 +- テストの可用性を修正 +- NIOFileSystem の不安定なテストを修正 +- シャットダウン中に自動キャンセルされるタスクのテストを修正 +- ベンチマークのスケーリングと最小サンプル数を調整 +- assumeIsolated が EventLoops に裏打ちされた SerialExecutors でも動作するように修正 + +##### その他 + +- README.md の ubuntu を Ubuntu に修正 +- セマンティックバージョンのラベルチェックのトリガーを更新 +- .editorconfig ファイルを追加 +- 厳格な並行性の初期テストを追加 +- ThreadLocalVariable が Sendable でない理由を説明 +- CI で Git の資格情報を保持しないよう設定 +- マトリックスジョブでワークスペースを安全にマーク +- DocC のバージョンを 1.4 以下に固定 +- サウンドネスおよびマトリックスジョブでコンテナイメージを設定可能に +- release.yml を更新 + +#### Swift Crypto 3.7.0 - Swift Crypto + +[https://github.com/apple/swift-crypto/releases/tag/3.7.0](https://github.com/apple/swift-crypto/releases/tag/3.7.0) + +AES CFB モードのサポートが追加されました。 + +### サードパーティ + +#### v10.53.1 - Realm + +[https://github.com/realm/realm-swift/releases/tag/v10.53.1](https://github.com/realm/realm-swift/releases/tag/v10.53.1) + +##### 改善点 + +File::rw_lock() がファイルを開けなかった場合、例外にファイルパスが追加されました。 + +##### 修正点 + +- LinkingObjects プロパティを最後の要素として使った通知のフィルタリングが誤った結果を出す問題を修正 +- ロガーのログレベルを Info より高く設定した場合、プロセス終了時にクラッシュする可能性を修正 +- 最大パス長のチェックが不正確であり、長さが 240 から 250 の間の場合にハッシュ化フォールバックが使用されなかった問題を修正 +- コールバック内で例外がスローされる API の誤用が REALM_UNREACHABLE() によって終了する問題を修正 + +##### その他 + +- Realm Studio バージョン 15.0.0 以降に対応 +- API は 10.x.y シリーズのすべての以前のリリースと後方互換性あり +- Carthage リリースは Xcode 15.4.0 でビルド +- CocoaPods はバージョン 1.10 以降に対応 +- Xcode はバージョン 15.1.0-16 ベータ 5 に対応 +- realm-core をバージョン 14.12.0 から 14.12.1 にアップグレード + +#### 0.54.4 - SwiftFormat + +[https://github.com/nicklockwood/SwiftFormat/releases/tag/0.54.4](https://github.com/nicklockwood/SwiftFormat/releases/tag/0.54.4) + +##### 改善点 + +プロトコル宣言内の関数から冗長な Void の戻り値型が削除されました。 + +##### 修正点 + +- 配列型拡張に余分なコンマが挿入されるバグを修正 +- catch 文内の where 節で return が誤って削除されるバグを修正 +- 型指定された throws を持つ関数に間違って適用された opaqueGenericParameters ルールを修正 +- マクロ呼び出し内で spaceAroundBrackets が正しく動作しない問題を修正 +- マルチライン文字列リテラル内で unusedArguments の誤検出を修正 +- return を削除してコンパイルエラーが発生するケースを修正(透明な戻り値の型に関して) +- 条件付き代入の影で unusedArguments の処理が正しく行われないバグを修正 +- SwiftFormat パッケージのビルド時に未処理ファイルに関する Xcode 16 ベータの警告を修正 + +##### その他 + +- Windows インストーラがより一般的なディレクトリ構造を採用 +- Linux 同様に Windows インストーラに Swift ランタイムをパッケージ +- Windows 用 SwiftFormat が arm64 をサポート