画面のスクロールによるSIGABRT(OpenBSD)

[jg1uaa]

OpenBSD-7.5/amd64上でIchigoJam-BASICのconsole版を動作させ、filesコマンドを何回か実行するとSIGABRTにより動作が必ず停止します。（追記：filesコマンドの実行に限らずスクロールを伴う表示を幾度か行うと必ずSIGABRTが発生するため、実用にならない状態です。：追記ここまで）

これはscreen.hのscreen_scroll()のcase 30:にあるmemcpy4(vram, vram + SCREEN_W, SCREEN_W * (SCREEN_H - 1)); // okにより引き起こされており、/var/log/messageにはApr 16 21:54:14 framboise IchigoJam_BASIC: backwards memcpyというメッセージが残っていました。

他環境については知りませんが、OpenBSDは重なった領域に対するmemcpy()を認めていないため、memcpy()ではなくmemmove()を使う必要があります。

システム標準ライブラリのmemcpy()との衝突を回避するためにNO_MEMCPYを定義してichigojam-stddef.h内蔵のmemcpy()を回避しているようですが、むしろこちらを積極的に使うよう以下の修正を行うのは如何でしょうか。

・ichigojam_stddef.h内蔵のmemcpy()はmemcopy()とする
・memcpy()は使用禁止（全てmemcopy()の呼び出しとする、ext_iot.hは修正が必要）
・NO_MEMCPYは廃止

もちろん、LPC1114版がnewlib由来のmemcpy()を使っていたり速度を重視する場合は、別のアプローチが必要です。